この病気は進行性であること、また年齢や重症度、X線所見の病期により治療法が異なること、そして一生の病気であることを認識する必要があります。意義があれば保存療法が選択されますが、漫然と保存療法を行うのでは病期がいたずらに進行する恐れがあります。
1.保存療法
股関節に対する負担を減らすため減量が第一であり、また重い物を長時間持つことや、荷台からの飛び降りやジャンプなど衝撃を加えることは避けるようにします。そして股関節の可動域を維持するゆっくりとした体操が望まれます。温熱療法や薬物の投与などもありますが、慢性疾患で長期にわたることになりますので、副作用を見ながら慎重に行なわれなくてはなりませんし、薬の長期服用を要するほど症状が強いなら手術を受けた方がよいかもしれません。杖など歩行補助具の使用を推奨する医師も多いですが、患肢の廃用性(使わないことによる機能損失)の骨萎縮や筋萎縮、杖をつく上肢(じょうし)の障害(肩・肘・手関節痛等)、そして何より杖をつくことによる精神面の衰えもあり、杖の使用は避けたいです。杖をつく必要があるような高度障害を伴うなら、やはり手術を受けたほうがよいかもしれません。